| アンコウ鍋だけではない、水戸の魅力 北関東三県の県庁所在地は母の実家への経路である宇都宮以外訪れる機会もなく、興味を持ったこともない。今回は「アンコウ鍋を食べに行こう！」とJRで特急の往復と一泊朝食付き13,400円のツアーを利用し水戸を訪れることになった。前橋、宇都宮と並んで徳川幕府を支える要となった土地柄。水戸は想像をはるかに超えた魅力あるところだった。その原点は大日本史編纂にあるように思える。 写真 カメラ：NIKON D7100 撮影モード：6000×4000ピクセルFINEモード フォトレタッチソフトで色調濃度の調整を行い320×213ピクセルにサイズ変更。 写真をクリックすると400％拡大写真を表示します。 |
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| 2019年11月21日(木) 天気：快晴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 上野駅から特急ときわに乗り水戸駅へ。「ひたち」ではなく「ときわ」であるところがミソで、乗車率の高くない列車限定にすることでツアーは数百円安くなる。このときわの始発駅は品川なので、品川から乗車するのも一つの手だろう。上野駅のホームで列車を待っているのがちょっと寒いので、それを避けるには始発がいいかも。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 宿泊先に荷物を預け、身軽になって水戸東照宮へお参りする。御三家水戸徳川家の所領にある東照宮は立派です。宇都宮や前橋にも東照宮があるのかな？機会があれば行ってみよう！ 東照宮は水戸駅北口を出てすぐ近くにあるのだがこのあたりの起伏が激しい。水戸駅の標高が10メートル弱、東照宮は26.5メートルなので階段下まで上り坂、そして階段を上ることになる。昼食に選んだ黄門そば方面へ抜けられるのかと思ったが出入り口がなく、東照宮参拝後は再び階段を降り、北口前の銀杏坂を上る必要があった。 |
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| 水戸城といっても城はなく城址である。江戸城に憚りもともと天守閣はなく御三階櫓が天守の代わりであったが太平洋戦争で焼失していら再建されていない。北に那珂川、南に千波湖を持つ天然の要害で平安時代この場所に城が築かれた。江戸氏、佐竹氏、水戸徳川家と領主が変わったが水戸徳川家の藩主は江戸詰めのため水戸城自体は質素な建物だったとのこと。戊辰戦争前の江戸末期、天狗党の乱の戦闘により多くの建物が失われ、残った櫓も空襲でなくなり、残った藩校弘道館は東日本大震災で大きな被害を受けたものの修復されている。現在大手門の再建など復元が進められている。 水戸観光といえば偕楽園が定番であるが、水戸城址も大いに楽しめる。震災からの復興が一段落した今こそ訪れるチャンスだと思う。ただし人であふれる梅の時期は避けた方がいいかも。 |
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| 水戸のキーマンは水戸光圀と徳川斉昭が双璧かな。徳川慶喜はキーマンから生まれた産物なのかもしれません。弘道館は江戸末期に徳川斉昭によって作られた水戸藩藩校で、現在に置き換えると県立総合大学だと思っていい。ただし建学の根底に流れる思想は水戸学であり、大日本史の影響を色濃く受けている。歴史にもしはないとしても、もし光圀が大日本史を編纂していなければ、紀州、尾張同様に徳川幕府の終焉にかかわることもなかったのかな。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 水戸城址の散策路は「水戸学の道」と名付けられている。弘道館がある三の丸から大手門へ向かう手前に橋がありその下には県道市毛水戸線が通っており、大手門側が二の丸になる。この県道は水戸城の空堀として約12メートル開削されたようだ。現在の二の丸は幼稚園から高等学校まで文教地区となっていて、訪れたこの日は落ち着いた風情だった。二の丸の北側には那珂川が流れており、北側の景色を楽しめそうなのだが学校施設内となっており観光客はその風景を楽しむことはできないようだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 二の丸の東にテニスコートがあり、奇麗に色づいたイチョウの木はそのわきにある。その先はもう一つ12メートルの空堀があり現在は水郡線の線路となっている。跨線橋から先に水戸第一高等学校があり、その先には抜けられないのでどこまで入って行ってよいのかわかりにくいのだがそのあたりが本丸跡だ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 城址から道を下ると水戸市と千葉市を結ぶ国道51号があり、その脇に水戸光圀生誕の地「義公祠堂（水戸黄門神社）」があり、水戸黄門像がある。さてこの名前について考えてみたい。モデルとなったのは水戸藩主徳川光圀で水戸藩の殿様という意味で「水戸光圀公」と呼ばれることがある。「黄門」は古代中国の律令官名で日本では「中納言」に相当する官位の名称となる。従って「水戸黄門」とは水戸藩お殿様＆中納言という意味で使われた。なおもう一人のキーマンで明治維新のキーワード「尊王攘夷」の生みの親である水戸藩九代目藩主徳川斉昭も中納言の官位を与えられており「水戸黄門」と呼ばれても不思議ではないが、「徳川光圀＝水戸黄門」がテレビドラマで刷り込まれた我々のイメージなのだろう。 水戸藩では江戸初期から水戸学に基づき廃仏毀釈が行われていたようだ。神仏習合、水戸学、廃仏毀釈と、このあたりはさらに学習する必要がありそうだ。 |
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| ホテルにチェックイン後夕食まで時間があったので千波湖畔を散策することになった。都市の近くにこんな場所が残されているとは、うらやましい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 四季桜、二季桜といった冬桜が千波湖畔に多く植えられていた。千波湖と那珂川を繋ぐ桜川は水戸駅の南側を流れている。土手のサクラはソメイヨシノのようで、花見の時期は見事であろう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 水戸を訪れる前にネットで評判を見てこちらの店に予約を入れておいた。あっさりとしたアンコウ鍋で、他の料理もおいしかったしお値段もリーズナブルで評判通り。ホテルから歩くつもりだったのだが、空気が冷たくなってきたので路線バスを使用した。結構本数があり、水戸市内の移動には路線バスが便利です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2019年11月22日(金) 天気：曇りのち雨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 前日の快晴が嘘のように曇り空。雨が降り出す予想時間も徐々に前倒しになり、空を見るといつ降ってもおかしくない状況。朝食を済ませ、チェックアウト後ホテルに荷物を預かってもらい、バスの一日乗車券を購入して偕楽園の散策へ。この一日乗車券、この日のルートを考えるとそれほどお得になるわけではないが、均一料金ではないバスで小銭を用意しなければならない手間を考えれば利用したほうが良い。乗車したバスには電子マネーの感知器はついているもののバス会社専用のものでSUICAが利用できない。一日乗車券を持っていると観光施設の入場料も割引になるので、総合的にはお得だ。その他の手段として駅南口、北口にレンタサイクルがあるので天気が良ければレンタサイクルも選択肢の一つだろう。水戸はコンパクトな街なので、レンタカーはかえって不便かもしれない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 水戸駅北口からバスに乗り偕楽園東門で下車すると常盤神社の目の前。どのバスに乗るのかわかりにくいと思うのだが、一日乗車券を買うと「はじめはどこへ行きますか」と聞いてくれて、バス乗り場と発車時刻を親切に教えてくれる。ただしスマホ時代の現在ではもう少しわかりやすいページがあれば事前にバスの時間を調べることが出来るので、寒い中待たなくて済む。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 梅は見事だろうが人が少ない時期にゆっくり見るのも良いと思う。素晴らしい庭園。水戸のキーマン徳川光圀は江戸藩邸に庭園「後楽園」を造った。命名の思想は「天下の憂いに先じて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から来ている。もう一人のキーマン徳川斉昭は千波湖畔に偕楽園を作り、その命名の思想は「領民と偕（とも）に楽しむ場にしたい」であり、水戸学の精神「愛民」「敬天愛人」とつながっている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 好文亭は建物よりも景色を楽しむ場所。千波湖の借景がすばらしい。階段は急だけど二階から眺めることをお勧めする。偕楽園表門がある好文亭表門通りは意外と細い道だった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 雨がひどくなってきたので県立歴史館へ。ここはmust seeではないけれど、雨の日の避難場所には好都合。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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 写真はXperiaバスで駅まで戻り昼食はうな重。地方都市なので安くておいしいうなぎが食べられることを期待したのだが、美味しいが安くはない。養殖ウナギの卸価格が高騰しているのだから、地方都市だからって安くはないんだなと実感した。常陸野ビールにすればよかった。 水戸は面白かったので、また来ても良いし、江戸の歴史に興味がある外国人が来ても楽しめるかもしれない。十分予習したつもりだが、復習してみるとまだまだ訪れたい場所もあり、いつかか必ず再訪したい。 |
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| 三年ぶり北海道、17年ぶりニセコ、初めての積丹 2016年北海道から帰った時「次回は積丹」と決めていたのだが、昨年事情があり北海道旅行に行けなくなり今回ようやく実現した。積丹半島で宿をとることも検討したが、ニセコの印象も強く、近年外国資本によって変わったと言われるニセコにも興味があり、前回入浴も断念した五色温泉に予約を入れニセコ二泊でその間に積丹へ行く計画を立てた。ホームページを振り返りニセコの復習をしてみると、前回訪れたのは2002年6月28日から30日でなんと17年ぶりになる。雲海に浮かぶ羊蹄山の印象が強く、そんなに時間が経っていたとはちょっと意外だった。 写真 カメラ：NIKON D7100 撮影モード：6000×4000ピクセルFINEモード フォトレタッチソフトで色調濃度の調整を行い320×213ピクセルにサイズ変更。 写真をクリックすると400％拡大写真を表示します。 |
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| 2019年6月18日(火) 天気：曇り | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 羽田空港7時00分発ANA051便に乗るため6時10分に出発ロビー待ち合わせとして、東山を出たのは5時15分だった。女性ドライバーのタクシーは30分程度で第二ターミナルに到着し、チェックインしてゲート前で朝食をとり、定刻通り離陸した飛行機は新千歳空港に定刻8時30分に到着。 バジェットレンタカーで事前予約したカローラフィルダーは3泊4日で18,000円と格安だった。6月の北海道はシーズン前でお得である。道道16号支笏湖公園線は林の中を通る道で「北海道らしくない」とはW先生の弁。276号支笏国道に入ると右側に支笏湖が見えてくるが展望はあまりよくない。当初「フォーレスト276大滝」という道の駅でトイレ休憩を予定してたがGoogleマップに表示されないのでググってみると老朽化建てなおしのため長期休業中とのこと。隣にある北海道きのこ大国本店でトイレを借りたのだが、次回ここを通るときには三階滝公園をトイレ休憩ポイントにしてもいいかな。往復7kmのロスではありが、滝を見てペットボトルに甘露法水を補給するのも一興だ。 |
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 写真はXperia尻別で国道230号に乗り換えて留寿都へ向かう。尻別は見覚えがある地名との認識で「しりべつ」と呼んでいたが実際は「しりべし」だった。北海道の地名は難しい。留寿都の文字を見ることもまれで「ルスツ」が一般的だ。 わかさいも本舗のレストランでとんかつにするか、道の駅230ルスツで豚丼にするか協議の結果道の駅に到着した。到着は11時過ぎで食事処は10時からオープンしているのだが、自販機で豚丼は売り切れとなっている。仕方がないので評判のピザの食券を買って聞いてみると豚丼は11時半頃からの提供となるそうだ。評判通りここのピザはおいしかったが、セルフサービスで紙皿とちょっと面食らってしまうところも。そのせいでもないのだが取り分ける前のピザの写真がない。この後ご飯を半分にしてもらった豚丼は写真さえない。豚丼の待ち時間にキッチンカーで提供されたジャガイモがおいしく、食後は苦しいほど。真狩のじゃがいもがおいしいとの認識だったが、羊蹄山の火山灰土がジャガイモの生産にあっているとのことで、このあたりどこでもジャガイモがおいしい。道の駅で販売されているアスパラも安くておいしそうなのだが、旅行初日とあってはそれを買って帰る選択肢はなかった。 |
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| 道道66号は岩内洞爺線を走り、ニセコ駅付近で函館本線を越え、道道343号蘭越ニセコ倶知安線沿いの昆布駅近くに黄金温泉がある。この温泉は個人経営で「黄金」はこの地域の字名だ。強烈な炭酸泉でかけ流しの湯が惜しみなく注がれ、お湯が新鮮な四角い浴槽や釜風呂では泡の付きがとても良い。露天風呂が半混浴になっているのは男性用の風呂から羊蹄山を眺めるためか。この日の蝦夷富士は雲に隠れてその姿が見えない。この温泉についてWikipediaから引用してみよう。 泉質 ナトリウム - 塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉（中性低張性温泉）（旧泉質名：含食塩 - 芒硝 - 重曹泉） 源泉温度 36.7℃、pH 6.8（中性） 弱黄色透明、無味、無臭 この他に近年、高温の源泉掘削に成功している。 温泉地 個人経営の日帰り入浴施設が1軒存在する。源泉掛け流し方式で、男女別の内風呂と、半混浴の露天風呂を有する。露天風呂からはニセコアンヌプリと羊蹄山を望める。温泉の他に主人が打つ十割蕎麦が名物となっている。 歴史 2002年（平成14年）、農家を営んでいた現在の主人が農業用の井戸水を求めて掘削したところ、温泉が湧出した。 近くの農家の古いスタイルのサイロが気に入って写真に撮った。手前はらんこし米の田圃である。この日はニセコの山々にも雲がかかっている。我々がいる間にも外国人が多く訪れ、ニセコの国際化が実感できる。その一方で前回訪れた薬師温泉や新見温泉などは閉館したまま再開の話も聞かれず、温泉を訪れる外国人はそう多くないのかもしれない。温泉文化はちょっと敷居が高いかな。湯船に入る習慣もあまりないようだし。 |
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| 道道66号(ここではニセコパノラマライン)沿いに大湯沼があり、ニセコ湯本温泉の源泉となっている。強烈な硫黄臭でこの湯気の中を歩いていると温泉に入っているような気になるが、深呼吸すると硫化水素にやられてしまいそうな感じ。川の中にも湯が沸いており色が変わって奇麗だ。かつては間欠泉だったとのことだが硫黄の採掘が原因で間欠泉は失われてしまったとのことだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 五色温泉旅館にチェックイン後、五色温泉お花畑を散策した。写真を見ていただけば説明もいらないだろう。花盛りといった感じでもないがよく見るといろいろな花が咲いていた。大湯沼(標高560m)で咲いていたマイヅルソウだが、標高が少し高い(750mくらい)この場所ではまだ花は見られない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 17年前五色温泉に入りたくて来てみたものの、車が多く断念してＪＲニセコ山の家で日帰り入浴した。この日駐車場にそれほど車は止まっていないものの、マナーが悪い外国人客が多く日帰り入浴はあまりお勧めできないかなぁ。ここに二泊したのだが両日とも空き部屋はあったようなので、宿泊をお勧めしたい。宿の案内に「温泉と不便をお楽しみください」とあり、これらを楽しめる人にお勧めする。ご飯はおいしく満足されると思うし、温泉はいつでも貸切状態だった。 ところでルスツと同じようにニセコも元の漢字があるものと思い調べて見たがないそうだ。Wikipediaから引用しよう。 ニセコの由来 ニセコはアイヌ語の「ニセイ・コ・アン・ペツ」（峡谷にある川）に由来する。この川とは地区の正面に聳えるニセコ連峰に源を発して南に流れ、尻別川に合流するニセコアンベツ川のことで、ニセコアンペツの水源である山はアイヌ語で山を意味するヌプリの語を付け「ニセコアンヌプリ」とされた。明治期に北海道の開拓が始まって以降、現在のニセコ町付近は南の真狩村との境を流れる真狩別川に由来する「狩太」の地名で呼ばれていたが、昭和39年に地区の正面に聳えるニセコアンヌプリにちなみ、「ニセコ」に改名された。 ニセコアンヌプリがニセコの象徴である。 |
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| 2019年6月19日(水) 天気：晴れたり曇ったり、所により雨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 朝風呂に入り朝食をとって出発。道道58号倶知安ニセコ線を東へ向かい、ニセコワイススキー場あたりで名もなき道(舗装道路)に左折して北へ向かった。17年前に泊まったのはこのスキー場にあるホテルだったようだ。五色温泉ではニセコアンヌプリの陰になって羊蹄山が見えないのだがワイススキー場当たりでは羊蹄山がよく見える。夕食後電線に留まるフクロウを見たのも、羊蹄山の陰から昇ってくる月を見たのも、翌朝羊蹄山が雲海に上に浮かんでいたのも標高450mのこのあたりから見たらしい。 5号羊蹄国道を北へ向かい道の駅スペース・アップルよいちでトイレ休憩。セブンイレブンによってモーニング珈琲。五色温泉旅館でコーヒーのサービスはない。 |
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| 国道229号セタカムイラインは積丹半島の外周道路。このあたり学習不足でロウソク岩が見えた時にはそれを見るための駐車場を過ぎていた。ロウソク岩は滝ノ澗ノ岬(たきのまのみさき)の先にあり、滝ノ澗トンネルを抜けた豊浜で車を止めたらどうにか写真に収めることができた。ロウソク岩の右に写っているのが滝ノ澗ノ岬。「澗」という字は初めて見たが10の36乗を表す漢字とか。セタカムイ道路防災祈念広場駐車場に車を止めてセタカムイを撮ったのだが、この近くに豊浜トンネル崩落事故慰霊碑があったようだ。この崩落事故の報道を記憶にとどめているものの、死者が20名もいたことはすでに忘れてしまっていた。急峻で岬の先に奇岩が点在する積丹半島の成り立ちを調べて見ると、那須火山帯に属するらしい。火山帯に属する主な火山は利尻山、羊蹄山、有珠山、恐山、八甲田山、八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳、栗駒山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、那須岳、燧ケ岳、高原山、男体山、赤城山、浅間山で積丹岳も成層火山とのこと。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 今回の旅行の一番の目的がうに丼。平日なのでそれほど混まないだろうと思い有名店を選択した。ムラサキウニのうに丼(2,800円税別)、蝦夷バフンウニのうに丼(5,500円税別)とのことでさすがに5,500円はオーダーできずこちらとなった。感想はただただ「うまい！」。次回はバフンウニかな？ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 雨が降り始め積丹ブルーは期待できない。傘もなく降りが強くなると困るので岬の先にはゆかず、途中で引き返した。ここは次回また訪れなければならない場所だ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 雷電国道で積丹半島の西岸を走る。積丹はぐるっと一周景色が面白いのでゆっくり見たい感じだ。ニシン漁で栄えたであろう廃墟も目につく。岩内から道道66号ニセコパノラマラインを走り、神仙沼駐車場付近でハクサンチドリが目に留まる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 大谷地湿原を散策してみた。思わず「ワォ！」と言ってしまいそうなハクサンチドリの群生、巨大に育ったツクシなど湿原は見どころいっぱいだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 同行者が五色温泉前の沢にモウセンゴケがあったというので行ってみると、宿からすぐ近くにツガザクラやモウセンゴケを見ることができた。ここも五色温泉お花畑の一角だな、人は来ないけど。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| W先生を部屋に残して車で鏡沼へ向かった。17年前簡単にクリアした気がしていてサンダルで地図なしという軽装の上、時間もあまりない。標高は600m程度で五色温泉とはちょっと季節が異なり、登山道はマイヅルソウの絨毯のようだった。ジャコ川上流の沢で足元の不安があること、地図がないことを反省し鏡沼を見ることなく引き返した。東京に帰ってきて地図を確認したところ、あと400mで鏡沼に到着していたようだ。次回は装備をきちんとして時間に余裕を持って鏡沼を目指したい。この記事を書きながら国土地理院の地図アプリがあり、山道はGoogleマップより信頼できそうなことが分かった。ただ、アプリの地図では山の中の電波の届かない場所では役に立たず、やっぱり紙の地図だろうな。Googleマップで示された道は何となく違うように感じていたのだが、スキー場整備のための道で自分が歩いていた登山道ではないことも分かった。それからもう一つ、「やっぱり山歩きはいいな」ということ。次回はちゃんと調べて、ちょこちょこっと歩ける場所を見つけておこう。ニセコで熊にも会わんだろうから。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2019年6月20日(木) 天気：晴れ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 羊蹄山道道58号倶知安ニセコ線で倶知安から羊蹄国道を少し走って左側にレルヒ記念公園があったので東京に帰って調べて見ると、羊蹄山登山のために倶知安を訪れていたとのこと。尻別川を渡ると左折し道道478号京極倶知安線。 |
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| 道の駅名水の里きょうごくが出来たので京極ふきだし公園の様子もずいぶん変わっていた。マナーの悪い外国人が観光バスで訪れるのであまり魅力的な場所ではなくなったかなぁ。湧水の量には圧倒されるけど。。。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 支笏湖経由を想定してものの苫小牧の回転寿司チョイスをカーナビで検索すると白老経由のルートだった。276号尻別国道を羊蹄山を右に見ながら南下、453号有珠国道から道道86号白老大滝線に入ったところに三階滝公園があった。ニセコ方面を訪れるときこの公園はお勧め、何より人が少ない。混雑で京極ふきだし公園を断念したら是非ここに寄り甘露法水でのどを潤してほしい。滝を撮るとき止めるか流すか撮影に迷うので絞り込んで露光時間を延ばしてみたが、結果的に1/25秒では中途半端かな。三脚建てて1秒くらい流さないと面白い写真にはならず、手持ちなら止めておくのが無難なようです。流水はビデオかなぁとも思うけど、MP4の圧縮のためかこちらもいまいち。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 道道86号は「四季彩街道」とサブタイトルがついているので紅葉の季節に走ってみたい。白老で高速に乗り、苫小牧で寿司を食べて再び高速を苫小牧東で日高道無料区間に乗り換えひたすら新冠を目指した。日高道の現在の終点日高町厚賀で国道235号などを通りサラブレッド銀座へ。仔馬が生まれたばかりのようで乳を飲んでおり、奇麗なサラブレッドを見るのは気分がいい。道の駅サラブレッドロード新冠でソフトクリームを食べ、ピーマンソフトクリームはちょっとだけ味見させてもらったが後味がピーマンだった。同行者がピーマンソフトを頼んだ時に、ソフトクリームを食べていた地元らしい少女が驚いたように振り返ったのには笑った。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 四季の風に宿泊するのは三度目かな。四人一部屋だとちょっと狭いので次回があれば一人一部屋でもいいかな。 今回の北海道旅行で札幌に泊まらないことは混雑回避などの観点から決まっていた。個人的には地震の被災地を応援したかったのでむかわを考えており、あずましくなければ野幌森林公園周辺かなぁと思っていた。聞いてみると地震は遭いたくないけど気にしないということだったのでこちらのホテルにしたのだが、地震の被害を思わせるようなものはなかった。ご飯もおいしかったので次もありかな。野幌森林公園は熊が出没しているので、結果的にこちらでよかったのだが。 |
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| 2019年6月21日(金) 天気：曇り | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 鵡川漁協近くのシロヨモギと比べ鵡川牧場先砂浜のシロヨモギは白い。距離にして3kmほどなのに何が違うのか。日差しかなぁ？この植物が北の海岸の過酷な場所にあるのは、葉緑素が少ないのではないか。光合成をあまり行わないので水に乏しい砂浜でも生きられ、肉厚の葉に水分を蓄えているのではないか。それでも日当たりの良い場所では光合成をおこなうために緑っぽくなっているのではないか。海霧が多く発生するこのあたりの砂浜の環境があっているのではないか。そんなことを考えて見ました。この理屈が正しければもっと霧の多い霧多布あたりでは、もっと白いシロヨモギが採れるのではないか。 でもコンブが収穫できるところではコンブ干し場となり、海岸が整地されているので雑草は生えないんです。そう考えると釧路恋問海岸のシロヨモギが一番かなぁ。 |
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| 以前シロヨモギを採りに訪れていた鵡川河口は堤防工事をしているため車が入れず、地図で探した鵡川牧場先の砂浜でこれらの植物を見た。鵡川牧場にもサラブレッドが放牧されており、馬を見るだけなら新冠まで行かなくてもいいようだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 北海道胆振東部地震の震源地は厚真町といわれていますがむかわ町といってもよいくらいむかわに近い。日高自動車道がやけに凸凹していると思ったら地震の影響のようで、小さな水路や道をまたぐ橋梁部分は高く、その他は沈み込んでいた。20cmくら地盤沈下したように見える。段差をアスファルトで補修してスロープにしてあるものの、ジャンプしてしまう車もあるようで、着地点に黒くタイヤの跡が残っている。北海道で初めて震度７を観測した地震の爪痕は大きい。東日本大震災以来、震度７を観測する地震が頻発している。ささやかな貢献ではあるが、そこへ行き酒を飲んでおいしいものを食べながら応援したい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 早めにレンタカーを返し、新千歳空港ラーメン道場でラーメン、うまかったなぁ。13時30分発ANA064便で予定通り東京へ戻ってきた。次の北海道はどこへ行きましょうかね？ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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