2017年6月12日更新

写真旅行記

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☆2017年5月 Big Island ハワイ島の大自然とちょっとだけホノルル☆
　ハワイはこれまでも何度か渡航先として候補に挙がっていたものの、実現できずにいた。Ｍ先生にとって連絡を取り合う知り合いは途絶えているものの、若かりし頃の学びの場であったオアフ島にいつか再訪したいという思いは常にあったようだ。今回大自然を堪能できるハワイ島を中心とした旅程を毎日新聞旅行の堂本部長に組んでいただき、実現の運びとなった。
　富士山より高いマウナケアは富士山を少し高くしたイメージ。キラウエア火山は足元を溶岩流がちょろちょろと流れる遊歩道をイメージしていた。実際に訪れそれらのイメージはことごとく崩れ去り、想像もしてなかったハワイ島の大自然にただただ息をのむばかり。そんな状況の中、個人的に史上最大のショット数となり、ビデオをまじえたこのページは大作となること間違いなしです。どうぞ飽きずにお付き合いください。
ハワイ島で担当していただいたハワイ・ネイチャー・エクスプローラーズ長谷川久美子さんのガイドにより、今回のハワイ旅行が想像以上に楽しいものとなったことに感謝し、お礼申し上げます。
写真
カメラ：NIKON D7100
撮影モード：6000×4000ピクセルFINEモード
フォトレタッチソフトで色調濃度の調整を行い320×213ピクセルにサイズ変更。
写真をクリックすると400％拡大写真を表示します。
まずはBig Island ハワイ島についてWikipediaから抜粋
ハワイ島（ハワイとう、英語: Island of Hawai‘i、Hawai‘i Island）は、ハワイ諸島を形成する、太平洋上の島の一つ。ハワイ諸島のみで構成されるアメリカ合衆国ハワイ州に属する。ハワイ諸島で最大の島であることから、英語では "Big Island" の愛称でも呼ばれる。面積は10,432.5 km2（日本の四国の約半分程度、岐阜県ほどの大きさである）。
なお、島の名は日本語では「ハワイ（島）」で通っているが、丁寧に発音した英語では 「ハワイイー」であり、最後の ‘i も明確に発音している。

人口は148,677人（2000年国勢調査）と、ハワイ州の島としてはオアフ島に次ぐ。また、同島東岸の都市・ヒロは、日系移民によって開発された都市である。ヒロは、歴史的に津波によって数度壊滅的被害を受けた経験から、太平洋津波博物館が設置されており、津波に関する研究が行われている。
ハワイ島内の南西にある町キャプテン・クックは、キャプテン・クックことジェームズ・クックがハワイの原住民に殺害された場所であり、ケアラケクア湾にはその記念碑がある。
また、ハワイ王朝を統一したカメハメハ大王の出身地も島内にあり、ホノルルのイオラニ宮殿前にあるのと同様の銅像が、同島東岸の都市ヒロと、同島北端のハヴィ（カメハメハ大王の出生地）に各1体ずつある。

ハワイ島は、ホットスポット上にあることから活発な火山活動が起きてきた。島は5つの楯状火山で構成されていて、互いに噴火期間が重なり合いながら、順番に噴火した。5つの火山は活動順に、コハラ（死火山）、マウナ・ケア（休火山）、フアラーライ（休火山）、マウナ・ロア（活火山）、キラウエア（活火山）である。これらのうちマウナ・ロアの一部とキラウエアがハワイ火山国立公園に含まれる。マウナ・ロアの南麓と西麓に露出する古い熔岩からの地質学的証拠の解釈により、ニノレとクラニ と名づけられた2つの古代の楯状火山がより新しいマウナ・ロアによって埋められているという説が提唱されたことがある。地質学者たちは現在これらの「露頭」がマウナ・ロアが初期に成長した部分であると考えている。

最大寸法で、ハワイ島は差し渡しが150 km、10,432.5 km2の陸地面積を持ち、全ハワイ諸島を合わせた面積の62%を占める。島中央部にはマウナ・ケア（海抜4,205 m）とマウナ・ロア（海抜4,169 m）の2つの4000 m級火山がある。ギネス・ワールド・レコーズの認定によると、海洋底の基部から測った高さでは、マウナ・ケアが10,203 mで世界で最も高い山である。マウナケア山頂付近は、天候が安定し、空気が澄んでいることもあり、世界各国の研究機関が天文台を設置、日本の国立天文台が設置したすばる望遠鏡もここにある。また、山頂では常夏の島でありながら冬場には積雪も見られる。

マウナ・ロアとキラウエアは活火山であるため、ハワイ島は今でも成長し続けている。1983年1月から2002年9月までの間に、キラウエア火山からの熔岩流が海岸を海側に延ばしたことによって220 haの陸地が加えられた。現代にもいくつかの町がキラウエアの溶岩流によって破壊された。1960年にカポホ、1990年にカラパナとカイムーが破壊された。カラパナ地域には深いL字型の巨大な淡水プールがあって島では「女王の浴槽」と呼ばれていたが、1987年に熔岩によって流されてしまった。

ハワイはハワイ弧状列島の最南端に位置し、アメリカ合衆国で最南端地点カ・ラエを含む。さらに南に行くと、最も近い着陸可能な島はライン諸島である。北にはマウイ島があり、アレヌイハラ海峡を挟んでハレアカラ（東マウイ火山）を見ることができる。
ハワイ島の南東岸から29 kmのところにはロイヒ海山と呼ばれる海底火山がある。ロイヒは太平洋の海面下975 mで活発な噴火を続けている。ロイヒは継続して火山活動を続け、ついに山頂が海水準を突き破り、その後に海面上でもキラウエアとつながり、ハワイ島にさらなる陸地領域を付加すると考えられている。このイベントは現在のところ数万年後の未来に起こると予言されている。
5月19日(金) 天気：晴れ
写真はXperia 写真はOptio W90
羽田空港チェックインカウンター 羽田空港
羽田国際空港からハワイ島エリソン・オニヅカ・コナ国際空港への直行便は現在水・金・日の週三便、ハワイアン航空により深夜便で運航されている。羽田から夜の出発ということで移動が楽でいいのだが、何となく気が急いて金曜日は落ち着かない一日となってしまった。飛行機は定刻通り7時間のフライトへと飛び立った。最近は海外もＡＮＡを利用することが多く、ハワイアンは初めての経験。日本発の便ということでほぼ日本語が通じるようだ。シートベルト着用サインが消えないうちからアテンダントが飲みもののサービスを始め、トイレに立っていいんだか悪いんだかよくわからない。悪く言えば「ちょっといい加減」。
写真はOptio W90
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港
予定通りコナ空港に到着しタラップ(スロープなのだが)を下りた印象は暑い。湿気も感じる。空港の建物(テントですが)まで歩く。入国手続きはテントで行うのだが、そこそこ時間がかかる。慣れた人たちは飛行機の写真など撮らずに、さっさとテントへ向かい、さっさと入国手続きを済ませたようだ。大雑把な印象では九割外国人でそのほとんどが日本人。空港職員も、入国検査の係官も簡単な日本語を話す。
国際空港と言っても現在定期便はハワイアン航空の羽田便のみで、週三便では入国手続きをやってくれる分だけありがたいと考えるべきか。2017年9月15日より日本航空が成田の定期便を週7便就航させるそうだ。日本航空は過去にコナ直行便を運航しており、定期便を再開するということだ。
ワイコロア・ビーチ・リゾート アフリカ原産のブッシュ
フアラライ火山 コハラ火山
ガイドの長谷川さんのお出迎えを受け、荷物は別便でヒロのホテルに運んでもらい、ツアーメンバー８名と毎日新聞旅行の堂本さんを乗せた車は長谷川さんの運転で出発。空港滑走路周辺も溶岩むき出しで、走り出した道路の周辺も写真の通り。よく見ると表現がつるつるした溶岩とごつごつした溶岩が交互に現れ、種類が違うのかなぁと思い訊ねたところ種類は同じとのこと。どちらも玄武岩溶岩で流れる速さにより状態が変わるとのこと。ちなみにつるつるしたほうを「パホエホエ」、ごつごつを「アア」と呼ぶ。玄武岩溶岩の特徴としてマグマが流れるように噴出するため、ハワイ島の火山はすべて楯状火山であるとのこと。事前学習で四千メートルを超えるマウナ・ケアがなだらかな山であることまでは理解していたものの、それが溶岩の性質の違いによるものだとは理解が及んでいない。こうしてホームページを書いているといろいろなページで情報を得ながらの作業となるのだが、長谷川さんのページくらい事前学習しておくべきだったと今更ながら思う。意外なことで驚きの連続というのもいいのだが、、、
ハワイ島には常に北東からの風が吹いているとのこと。海を渡ってきた北東からの風は湿気を帯びており、ハワイ島の山にぶつかり島の北東側に雨を降らせる。そして山を越えて吹き降ろす風はフェーン現象となり、島の西側に上の写真のような荒涼とした砂漠気候をもたらしている。有名なコナコーヒーは島の西側でもフアラライの山麓に農場があり、そのあたりでは適度に雨が降りコーヒーの栽培に適しているとのこと。日本の上島珈琲やドトールがコーヒー農園を持ち観光客に開放している。さらに南側で栽培しているカウコーヒーは品評会で数々の賞を受賞し、最近評判になっているとのこと。
ワイピオ渓谷 ワイピオ渓谷のタロイモ畑
ヒギリ？ タイワンレンギョウ ブーゲンビリア
ハイビスカス ファイアー・クラッカー・プラント ブーゲンビリア
「島の西側には雨が降らないから川もなく、渓谷もない」と言われてしまえばごく当たり前のことなのだが、水の豊かな日本に住んでいるとそんな感覚すらわからない。州道19号線でコハラの山麓を越えてゆくときは標高1,000mを越えているのだと思う。西海岸の砂漠の風景は標高を上げるに従い緑が増え、雲も出てくる。到着したワイピオ渓谷展望台は島の北東部にありコナ空港がある西部とは全く異なる緑豊かな環境。湿気を帯びた北東からの風はハワイ島でもっと古い火山「コハラ」にぶつかり大量の雨を降らせる。その雨を集めて川が形成され、深い渓谷を作る。この自然豊かな場所はハワイ人の聖地とされ、農作物を育てることが出来るこの土地はハワイ島で最も価値のある場所。産業構造の変化により一時住む人もいなくなったということだが、現在は住民が戻りタロイモの栽培がおこなわれている。時間と体力があれば渓谷の下まで徒歩で行ってみたいものだ。コナの空港に到着してから二時間余りで、荒涼とした熱帯砂漠気候と自然豊かな熱帯雨林気候を体験できることがハワイ島の醍醐味なのだ。この醍醐味は言葉では言い尽くせず、体験してみないとわからない。
ヒロ・ハワイアン・ホテル ココナッツアイランド ホテルのプール
17時20分ヒロのホテルにチェックインした。ハワイ島の東岸に位置するヒロの街も自然豊か。人口はハワイ州でホノルルに次いで二番目。アメリカ合衆国で最も南にある都市。穏やかなヒロ湾に面したテラスの眺めは最高です。
バニヤン・ドライブ バニヤンツリー
リーズ湾 レストラン・ポンズヒロ
ホテル前のバニヤン・ドライブと呼ばれる通りを１０分くらい歩いて夕食会場に予約をしてもらったレストラン・ポンズヒロへ。リーズ湾の最奥で静かな海が池のように見えるから「ポンズ」なのだろうか？マグロのたたきとリブステーキがおいしかった。ビールやワインを含めて一人４５ドルとお手頃価格。
食事を終えて帰るころあたりは暗くなりコキガエルの大合唱。事前に記事を読んでいたのでカエルの声と理解できたが、少し甲高く鳥が鳴いているように聞こえる。25年くらい前にプエルトリコから持ち込まれた外来種で、ヘビなどがいないハワイ島で大繁殖し今では騒音問題となっているとか。「静かなハワイ島の夜を返して！」と長谷川さんがおっしゃっていました。
食事から戻りホテルの部屋で宴会をしていたのだが、時差ボケのせいで１０時くらいに睡魔に襲われお開きにしてもらった。風呂に入って一時間も寝ると今度は目が覚めて寝られない。そうださっきのカエルの声を録音しておこうとテラスに出てビデオで録ることにした。海側なのでそれほど賑やかではないものの、コキガエルの声が聞こえてきた。
5月20日(土) 天気：晴れ
寝なくてはいけないとベッドに横になっているものの全く寝られない。日付変更線を超えた5月19日は長い一日になったのだが、20日も長い一日になりそうだ。
先ほどコキガエルの声を録った時には曇っていたが、地面を見ると結構濡れていてシャワーがあったようだ。そういえば長谷川さんが「ヒロの街はだいたい夜に雨が降ります」と言っていた。空を見上げると満天の星。
3時02分、星空の撮影に挑戦する。いろいろとトライしてみて、良さそうだったカットを画像処理してみる。撮影情報は以下の通り。露出補正と感度設定が肝かな。
撮影日： 2017/05/20 22:02:24.00
モデル名： Nikon D7100
レンズ： VR 17-70mm f/2.8-4G
焦点距離： 26mm
フォーカスモード： マニュアル(M)
手ブレ補正： ON
絞り値： f/5.6
シャッタースピード： 13秒
露出モード： 絞り優先オート
露出補正： +3.0段
ISO感度設定： ISO 3200
テラスからの景色 05:11 テラスからの景色 05:12
マウナ・ケア 05:19 マウナ・ケア 05:25
マウナ・ケア 05:47 マウナ・ケア 06:03
「早朝ピンク色の染まるマウナ・ケアがきれいですよ」と言われたことを思い出し、時差ボケも神様のおぼしめしだと思って写真とビデオを録りまくる。ビデオでは鳥のさえずりをお楽しみください。
バニヤンツリー クイーン・エマ・リリー
マウナ・ケア マウナ・ロア ココナッツアイランド
ココナッツアイランド ？ 朝陽 06:17
マウナ・ケア マウナ・ロア ？
キバシコウカンチョウ ヒロ・ハワイアン・ホテル
夜明けは意外と遅く6時ころ。南だから遅いのは理解できるけど、夕暮れもそれほど遅くないし日照時間はどうなんだろう？ホノルルの5月15日の日の出は5時53分で日の入りが19時03分。昼間の時間は13時間10分で、ホノルルより南のヒロでは日の出日の入りともにもう少し遅いのだろう。東京の5月15日の日の出は4時36分で日の入りが18時39分と昼間の時間が14時間03分。赤道に近いほど夏至と冬至の昼間の時間の差が無く、春分から秋分までは日本の方が昼の時間が長く、秋分から春分まではハワイの方が昼の時間が長いということか。小学生の理科の問題かな、今更ながら納得。机上の理論と体感することの納得感の違いでしょう。
朝食は8時に約束したので朝の散歩。テラスから見えるココナッツアイランドへ行ってみた。バニヤン・ドライブのバニヤン・ツリーは寄贈され植えられたもので、寄贈者の名札がついている。ヒロ・ハワイアン・ホテル前の木には「ベーブ・ルース」の名札。鳥居があるのはリリウオカラニ庭園、サトウキビ畑で働く日系人が多かったヒロの街ならではの日本式庭園。日系人が多く、今でも日本からの観光客が多いヒロの街だが日本語はそれほど通じないし、日本語で話しかけられることもない。
それにしてもマウナ・ケアとマウナ・ロアの楯状火山の形状には感心する。これでそれぞれ海抜4,203mと4,169mあるのだから。流れるように噴火する玄武岩溶岩のなせる業で、日本の安山岩溶岩が作り出す富士山などとは大きく異なる。
イエスズメの訪問
散歩から帰ると雀の訪問を受ける。日本で見るスズメより少し大型のイエスズメとのこと。警戒心はあまりないようだ。右の写真、静止状態で撮っているつもりなのだが羽ばたいている。地上ではこのように目に見えない速さで羽ばたきながら姿勢を保っているのだろうか。
モンキーポッド・ツリー リリウオカラニ庭園(日本庭園)
リリウオカラニ庭園 オーキッド・ツリー ショウジョウソウ
カヤツリグサの種類 バニヤン・ツリー バニヤン・ツリーの気根
ココヤシの木 カメハメハ・アベニュー ？
？ アフリカンチューリップ
アフリカンチューリップに乗っ取りをかけるバニヤンツリー トックリヤシ キアヴェ
ハワイアン航空機 ワイロア・リバー州立公園 ？
オオゴチョウ カメハメハ大王像
この日のマウナ・ケア夕陽＆星座鑑賞ツアーが15時出発なので午前中はヒロの街でフリータイム。皆で歩いてヒロ・ファーマーズ・マーケットへ繰り出すことになった。日立の樹(モンキーポッド・ツリー)はアメリカねむの木と呼ばれハワイ州ではごく一般的な木。リリウオカラニ庭園についてはWikipediaから引用します。
ハワイ島にある都市ヒロのダウンタウン南西の海沿いにあり、周辺にはバニヤン・ドライブが走り、ゴルフコースやホテルが存在している。地理的にはヒロ湾のワイアケア半島に位置している。広さは30エーカー（120,000m2)あり、国外の日本庭園としては国外最大規模となっている。現在、公園はハワイ郡によって保護されている。
もともとは王族のための魚養殖場であり、現在のものよりも深い池があったという。養殖場では王の好んだアマアマ（ボラ）やウルア（アジ）などが養殖されていたほか、オパマ（魚の一種）が多数いたといわれる。この土地を公園として提供したのはハワイ王国最後の女王であるリリウオカラニ女王であった。公園の名前はこのリリウオカラニ女王に由来している。日本庭園が造られた背景には、当時ヒロには多くの日系人がプランテーションなどの労働に従事しており、開拓に少なからず貢献していたという事情があった。完成したのは女王が逝去したのちの1917年である。
庭園は江戸風の日本庭園となっている。庭園の中央にはワイホヌ池という大きな池があり、太鼓橋が架かっている。その周りには錦鯉が泳ぐ池、パゴダ、像、鳥居などが設置されている。また、マンゴーや椰子の木といった南国ならではの植物もある。
また、リリウオカラニ公園は周辺住民の憩いの場であるだけでなくハワイと日本の深い関係の証でもある。公園内には常陸宮正仁親王によって贈られた松、裏千家の第15代千宗室家元より寄贈された「松浪庵」という茶室があるほか、日本移民100年を記念して各都道府県から贈られた灯篭、姉妹島である伊豆大島から姉妹島盟約30周年を記念して贈られた記念碑といった、日本から寄贈された記念品が多数存在する。
ショウジョウソウは以前奄美大島でも撮影したが名前のわからなかった植物。サマー・ポインセチアとも呼ばれるそうで、納得できる。カメハメハ・アベニューの南側ワイロア・リバー州立公園にハワイ州最大のカメハメハ像があり、近くで見ると結構でかい。ここで他のツアーを引率してきたガイドから「熱射病になるよ！」と脅された。直射日光がきつく日なたを歩いている人などほかに見当たらない。
余談になるが日本に帰国してハワイへ行ってきた話をし、「暑かったでしょう！」と言われ返事に困った。我々の旅行中日本は記録的な暑さだったので「南の島はもっと暑かったでしょう」という気持ちだろう。日が当たっていればハワイの方が暑い。刺すように暑い。しかし日蔭は涼しい。海からの強い風が吹き、それほど湿気も感じないので涼しく感じるのだろう。朝晩はちょっと寒いくらい。熱帯砂漠気候の西側は30度を軽く超えるのだろうが、熱帯雨林気候のヒロの街では最高気温が30度を超えることはめったにないそうだ。東京の熱帯夜と比べるとハワイの夏は天国のように感じるのでは!?
ヒロ・ファーマーズ・マーケットは水曜日と土曜日にたくさんお店が出る。この日は土曜日でたくさんのお店が出て、人も大勢出て賑わっていた。生鮮野菜、ジャム、はちみつが売られているテントではシメジなど日本人になじみのある野菜が目についた。ライチやマンゴーなど地元の果物は日本と比べれば格安だ。
その他に衣類や、アクセサリー、お土産品を売るテントがあり自分用にアロハシャツとキャップを購入した。

三名ばかり写真のタクシーに乗りホテルへ帰った。ヒロの街では流しのタクシーはなく、タクシー乗り場にもタクシーが停まっていることはない。電話で呼んでもなかなか来ないので気長に待つ覚悟が必要だ。
ウェデリア ココヤシの実 最近整備された自転車道
ココナッツ・アイランド マウナ・ケアはすでに雲の中 カメハメハ・カヌー・クラブ
ハワイ・アマヒキ ポケ丼のスイサン ジンジャー
芝に落ちたジャカランダ ジャカランダ バニヤン・ツリー
三人がタクシーに乗ったことを確認して写真を撮りながらホテルへ向かった。復路は海側を歩いていたので日差しがあっても風に吹かれて快適だ。長谷川さんによると「スポーツで自転車に乗る人が増えた」とのことだったが、自転車道ですれ違ったのは孫の自転車をゆっくりと追いかけてくるおじいちゃんくらい。
ココナッツアイランドはひょっこりひょうたん島の様。朝あれだけきれいに見えていたマウナ・ケアは雲の中で、今日の午後のツアーはどんな感じになるのだろう？ハワイ・アマヒキは警戒心が強く近づくとすぐに逃げてしまう。ハワイ島には美しい花をつける気が多いのだが、ジャカランダの紫色の花は本当にきれいだ。芝の上に落ちた状態でもきれい。
昨日別れ際に長谷川さんが「スイサンのポケ丼が人気です」と言っていた。「ポキ丼」の記述も目につくがPokeを英語読みしたものなので「ポケ丼」が正しいとのこと。この日の我々の昼食となったのだが説明はWikipediaから引用したい。
ポケとはハワイ語で「切身」を意味する言葉で、現在では魚介類の切身に、塩、醤油、食用油、海藻、香味野菜などを混ぜ込んで調味した料理を指す。ハワイ人には生魚を食べる習慣があり、獲れたての魚を捌き、塩で味付けして海藻などと共に食べるということが昔から行われていたようである。そして19世紀に海外からの移民が持ち込んだタマネギ・青ネギ・トマトなどが取り入れられ、日本からの移民などアジア系移民が増えるに従って、徐々に新たな食材や調味料が加わってバリエーションも増え、1970年代にハワイ料理を代表する一品となり、次第に観光客にも親しまれるようになった。類似の料理として、鮭をトマトとタマネギで和えたロミロミ・サーモンがある。
レインボー滝
マウナ・ケア夕陽、天体観測ツアーが時間通りに出発できたご褒美としてレインボー滝に立ち寄り。午前中、滝に虹がかかることが多くこの名がついているらしい。
オニズカ情報ステーション オニヅカ塚飛行士 太陽観測望遠鏡
ダニエル・Ｋ・イノウエ・ハイウェイを途中で曲がってオニズカ情報ステーションへ。ここの説明もWikipediaから引用。
オニズカ情報ステーション（Onizuka Information Station）は米国ハワイ州ハワイ島のマウナ・ケア山（4,207米）の中腹にある休憩施設兼教育施設である。 売店、飲用給水、トイレ、DVD投影機などがあり、前庭には中小型望遠鏡が数台置かれていて、ボランティアにより天体観測ができるようになっている。1986年のチャレンジャー号爆発事故で亡くなったハワイ出身の日系宇宙飛行士のエリソン・オニヅカを記念して命名されている。
情報ステーションの建物のすぐ上にある宿泊施設などを含む「オニズカ国際天文学センター」（Onizuka Center for International Astronomy）と呼ばれる全体施設の一部になっており、この宿泊施設は頂上にあるすばる望遠鏡などのマウナケア天文台群の建設、保守、観測者などの宿泊用である。
ナルトサワギク
クロガオシャコ 天文台職員向け宿舎 ？
ノコギリソウ ？ 祭壇
シルバーソード or ギンケンソウ(和名) 雲海の向こうにマウナ・ロア
マウナ・ケアのツアー会社
マウナ・ケアのツアーは長谷川さんの車では行くことが出来ないようで、長谷川さんも同乗するものの別会社のツアーとなり、ドライバーはデビッドさん。週に二度か三度こちらに来るそうだ。長谷川さんも当初はこちらのツアー会社にお勤めだったとのこと。
オニズカ情報ステーションでは夕食の弁当を食べて、一時間の休憩を取り高度に体を鳴らす。ここに来る途中に雲を突き抜けえたので眼下に雲海が広がり、マウナ・ロア山頂が顔を出している。クロガオシャコは弁当のキャベツをもらうことが目的なので、人の近くで待機。シルバー・ソードはハワイ諸島の固有種で本来この場所に生息しるものではないのだが、人の手によりこの場所に植えられて「ハワイの固有種を守りましょう」と訴えているよう。マウナ・ケア山頂に向かい祭壇が作られハワイ人にとってこの山が聖なる山であることがわかる。現在山頂付近にある十三の望遠鏡を増やすことは認めず、さらに半減するよう訴えているなどハワイ人のアイデンティティを守りたいという運動が起きているとのこと。
写真はXperia
マウナ・ケア天文台群 国立天文台のすばる望遠鏡
雲海 雲海に映ったマウナ・ケア山頂
マウナ・ロア山頂
この絶景を説明する言葉がないが、これから訪れる方に老婆心ながらアドバイスを。この日は8度くらいということだったが計算上ではヒロの街より24℃気温が低いので、寒さ対策は重要。オニズカ情報ステーションには更衣室はなく車の中で着替えることは可能だが、ツアーの始めからそれなりの格好をしたほうが良い。ダウンの上着は貸してもらえる。
高山病はそれほど心配することもないようだが、ふらっとするときがありその時は息を大きくはいて整える。体調を万全にしてゆくべきだろう。
マウナ・ケア山頂付近から見る雲海に沈む夕日
雲海に沈んでゆく夕陽、上から夜のとばりが下りてくる様子に、ひたすらシャッターを切った。
天体観測
長谷川さんが望遠鏡をセットして木星の縞や月、その他星団などを見せてくれる。南十字星は肉眼で確認でき、星座なども説明してくれる。天体観測は山頂付近ではなく3,000mくらいのところまで下りてきて行うので体は楽だ。天体マニアでなければ写真を撮ろうなどとは思わず、肉眼で楽しむ方が良いようだ。
5月21日(日) 天気：晴れ時々シャワー時々虹
テラスから見たココナッツアイランド 05:58 ホテルのロビー
マウナ・ケア山頂ツアーからの帰着は10時頃だったと思う。部屋に集まって軽く飲んだように思うのだがあまり記憶がない。二日目にして時差ぼけはある程度解消し、そこそこ眠ることが出来たのだが、相変わらず目覚め早い。この日はキラウエア火山ツアーで8時に長谷川さんのお迎えを受けて出発した。
ハワイ火山国立公園 Rest Room
ヒロから約45分のドライブでハワイ火山国立公園のキラウエア・ビジター・センターに到着。男性用のトイレにだけ何故か「男」の表記がある。ハワイ島もホノルルほどではないにしても日本人観光客が多いということだろう。アジアからの個人客は時々目にするものの、団体客を目にすることはなかった。
ハワイ島の立体模型
長谷川久美子さんから立体モデルを使いハワイ島火山の説明を受ける。左の写真で長谷川さんが指さしているのがマウナ・ケア。手前がハワイ島で一番古い火山のコハラ。右の写真で長谷川さん、真ん中の写真で子供が指さしているのが我々がこの日観光するキラウエア火山だ。
キラウエア観光は「歩いている脇を流れるマグマを見る」というイメージを持っていたのだが、現在の観光ルートにはそのような場所はない。キラウエア火山全体で見れば溶岩流を見られる場所もあるのだが、車で簡単に近づける場所ではマグマは流れていないのだ。期待と異なり(原因は自らの勉強不足)多少の落胆は隠せないのだが、期待をはるかに超える意外性というか、日本では体験することのできない自然の驚異を目にすることとなるのだ。
キラウエア火山イキ・クレーター 噴石丘のプウ・プアイ 噴火当時の様子
ビジター・センターでトイレを済ませ車を停めたのがキラウエア・イキ展望台。もともとクレーターだった場所に1959年11月14日夜に始まり5週間続いた噴火によりクレーター内に溶岩湖が形成された。爆発的噴火により溶岩が590mも噴き上がり、その時にできた噴石丘がプウ・プアイ。噴火当時の様子の溶岩湖の上をこれからトレッキングすることになるとは、この時もまだ気づいていなかった。旅の栞をきちんと読み込み理解し、事前学習していればわかることなのだが、「キラウエア火山観光は溶岩流の近くを歩く」としっかり刷り込まれているうえ、以前Ｍ先生が観光した数十年前と同じ観光が出来るつもりだったので。。。
ウルヘ(コシダ) オヒア・レフアの木
オヘロの実 アマ・ウ(ヘゴモドキ) ハプ・ウ(タカワラビ)
アマ・ウ(ヘゴモドキ) キラウエア・イキ・クレーターに架かる虹 ヒオウギズイセン
ハプ・ウ(タカワラビ) オヘロの新芽 ハプ・ウ(タカワラビ)
ハプ・ウ(タカワラビ) アマ・ウ(ヘゴモドキ)？ 再び立ち上がるオヒア
まずはクレーターの淵に沿って歩くハイキングルート。そこに広がるのは全くイメージになかった熱帯雨林の森だった。ヒロの街の年間降水量は東京の二倍、キラウエア火山でも同じくらいの雨が降り熱帯雨林の森が形成されるようだ。この日の天気は晴れているもの時々雨が降り、クレーター内の虹はその雨に映ったものか、もしくはクレーター内の水蒸気に映ったもの。晴れていれば比較的虹を見る機会が多いのではないかと思われる環境なのだ。ハプ・ウとアマ・ウの区別はいまいちできていない。長谷川さんの説明を聞いてはいるものの、理解していないためだろう。今になってネットを駆使して調べているのだが、長谷川さんの説明をビデオに録っておけばよかったと思う。説明の中によく出てきた「乗っ取り屋や絞め殺し屋」というフレーズが思い出される。
気根 溶岩の壁 次の世代を育む
次の世代を育む フクシアの花 サーストン溶岩トンネル
サーストン溶岩トンネル ハプ・ウを乗っ取ったオヒア 距離の表示はマイルです
森から出た場所はサーストン・ラバ・チューブの駐車場。溶岩トンネルは富士山麓青木ヶ原樹海にもあり、ブラタモリで紹介されていたが、こちらは玄武岩溶岩なので富士山のようにごつごつしていない。溶岩が流れる際表面から固まり、中の熱い部分が地表を削りながら進んでゆくためトンネルができるという説明は富士山の溶岩トンネルの説明と同じである。溶岩が蛇行して進み、蛇行した川の外側の流れが速くなり土手を大きく削るように、溶岩トンネルがいびつな形になるという説明は初耳だった。現在見学できる溶岩トンネルは短いのが、トンネル自体は相当な長さがあるようだ。
看板はイキ・クレーターの底まで1.2マイル、1.9Km。イキ・クレーターを巡るキラウエア・イキ・トレイルの全長が4マイル、6.4Kmあることを示している。我々はここからキラウエア・イキ・トレイルを約6Kmを歩くことになる。
？ イチゴ ちょっと変わったシダ
苔と地衣類 カヤツリグサの一種 溶岩湖へ向かう道
アジサイの葉 はびこるジンジャー 苔
キラウエア・イキ・クレーター
イキ・クレーターの深さは122mで熱帯雨林の森となっている登山道を下ってゆく。日系人が持ち込んだというウグイスも啼いているのだが、微妙に日本で聞くのとは違うような気がする。それでもホーホケキョはなつかしい。ビデオに録ったのだが音が拾えておらず、紹介できるものがないのが残念だ。
熱帯雨林の森には様々な外来種も進出しており、代表的な嫌われ者はジンジャー。これがはびこりシダの森を征服してしまうので、駆除も行われているとのこと。ハワイ島には四つ足動物がいなかったのでシダがここまで巨大になれたのだが、西洋人が持ち込んだ四つ足動物が野生化してハワイ固有の自然環境を破壊しているそうだ。特に問題になっている野ぶたからこれらのシダ植物を守るため、あたり一帯をフェンスで囲んでハワイ固有の自然環境を守っている。
オヒア・レフアの木
割れた溶岩台地 ヒメツルソバ
オヘロ・ベリー
オヒア・レフアの木についてこちらのページから引用します
キラウェア火山に住むペレの女神とオヒアの伝説

その昔、オヒアという若くて美しい青年がいました。キラウェア火山の守護神・女神ペレは彼にほれてしまい、夫にしたいと思いました。ある日オヒアはキラウェアの山奥へ用事で行きました。するとその前に人のなった女神ペレが現れたのです。ペレはオヒアに自分の夫になるように言いましたが、オヒアには実はレフアという彼女がいたのです。彼はペレに自分には恋人がいるのでそれはできないと断ったところ、ペレはかんかんに怒ってしまったのです。そしてペレの魔術でオヒアを潅木に変えてしまいました。
　別の神様が悲しむレフアを見て、かわいそうになり、オヒアを元の姿に戻そうとしましたが、失敗。代わりにレフアを美しい花に変えてこの潅木にくっつけました。
　オヒアの木から花をむしりとると大雨が降るといいます。彼らの涙なのだそうです。
溶岩が流れてできたしわ イキ・クレーターの底部
溶岩表面がめくれた部分 クラックに進出するクプクプ(タマシダ) マグマの熱を感じられる穴
割れた溶岩台地 クラックに進出するオヒア・レフアの木
クラックを越えて
アマ・ウ(ヘゴモドキ) オヒア・レフアの木 大規模なクラック
スポンジ状の小石（スコリア） 緑色の結晶がカンラン石 噴火しているイキ・クレーターの様子
しわ、割れ目などがこの場所がかつて溶岩湖だったことを物語っている。看板の写真を再度載せているのは、まさにかつて溶岩湖だった場所であることを思い出させるため。地表付近の溶岩は冷めて固まっているが、その下には熱を帯びた溶岩が残っていることがボーリング調査で明らかになっており、写真では表現できていないものの穴から水蒸気が出ていることが確認できる。
写真はXperia
他では見ることが出来ないという共通点がある地獄温泉清風荘。熊本の震災で道路が寸断され、現在そこへと至るすべがない。そのあとの土石流の流入により宿の建物も壊滅的な被害により現在休業中の清風荘とその上に位置する垂玉温泉山口旅館の一日も早い営業再開を願い、Ｔシャツを購入し応援している。この日はハワイの地獄と、熊本の地獄の絆を結ぼうと思いそのＴシャツを着てきたのだ。
キラウエア・イキ・クレーター ？ ペレの髪の毛？
ハレマウマウ火口 噴石丘のプウ・プアイ キラウエア・イキ・キレーター
写真はOptio W90
シュウメイギク
イキ・クレーターを横断して噴石丘のプウ・プアイまで到達したのだが、まだまだ荒涼とした溶岩台地が続いている。ただこれまでの溶岩湖の様相と少しかわり、コスリア、カンラン石、ペレの髪の毛などを見ることが出来る。高さ590mに達した噴火でハワイ島でよく見る玄武岩溶岩の溶岩流だけではなく、噴石も噴出しているのでこれらの鉱物を見ることが出来るのだと推察した。ペレの髪の毛についてはWikipediaから引用したい。
ペレーの毛（ペレーのけ、Pele's hair）とは、火山の爆発の際に、マグマの一部が引き伸ばされて髪の毛のようになったもののことを言う。ペレーの涙と同じように、火山噴出物の一つである。火山毛（かざんもう）ともいう。ペレーはハワイに伝わる火山の女神のことである。
おもに玄武岩質の火山ガラスからなる褐色の細い単繊維であり、典型的なものは断面が円形に近く、直径は0.5mmより細い。長さは最大2mにおよぶことがある。
ペレの髪の毛は非常に興味深かったので写真に撮りたかったのだが、うまく表現できなかった。「ペレの髪の毛？」とタイトルをつけた写真は、蜘蛛の巣の様であるがこの辺りに蜘蛛が生息するようにも思えず、「ペレの髪の毛だったらいいな！」と期待八割のタイトルなので安易に信用しないでほしい。またついでに申し述べておくと、植物は日本でなじみのないものが多く、長谷川久美子さんの説明を聞いても記憶にとどめ切れていないケースが多い。ネットを駆使して調べたものの誤りも多く、特定できていないものもある。誤りなどについてご指摘をいただけると大変ありがたいと思っている。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロード 溶岩海原 溶岩のしわ
ホーレイ・シー・アーチ 先に見える煙がオーシャンエントリー チェーン・オブ・クレーターズ・ロード
？ ランタナ
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードについてWikipediaから引用したい。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードは「火口の連鎖道路」の意味で、アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島のハワイ火山国立公園にある観光用の道路で、いくつかの旧噴火口の付近を通る道である。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードはキラウェア火山の噴火口をめぐるクレーター・リム・ロード（Crater Rim Road）の東南端から出発し、林を抜けた後は溶岩原を通過して、いくつかの小規模な旧火口（プウ・フルフル、マウナ・ウルなど）の脇または付近を通り、そのあとは一気に海岸へ下る片道20マイル（32km）の舗装道路である。 現在は海に突き出たシー・アーチ（Sea arch）で行きどまりになっている。
現在噴火が盛んなプウ・オオ火口はこの道路のさらに15km東にある。
道の途中にいくつかのトレッキング道路がある。また、この裸の溶岩原は貿易風の通過道に当たり、風が強い。
キラウエア火山の溶岩が海側に流れ込んでハワイ島の面積を拡大している場所だ。日本でいえば浅間山の鬼押し出しと同じようなところで、ハワイ島の玄武岩溶岩と日本の安山岩溶岩の違いが如実に判る場所となる。この場所には断層が走っており、大きな高低差は断層崖である。観光道路はホーレイ・シー・アーチで通行止めとなっており、その先を歩いてゆくと赤く燃える溶岩を見ることが出来るのだが、往復するればかなりの時間を要するとのこと。今回のツアーでは世界で最も若い島の荒々しい自然ではなく、熱帯雨林気候がもたらした豊かな自然を見ることを長谷川さんが提案してくれたということ。
ランタナなど花は、荒涼とした大地に少しでも色のアクセントを加えたいと願う人たちにより植えられたものだ。
溶岩樹形 ペレの涙
夕食までの時間を溶岩台地を観察して過ごす。流れてきた溶岩を木がせき止めているうちに固まってしまったものが溶岩樹形。噴出した溶岩が地面に到達する前に固まったのがペレの涙。大きな黒ゴマのようで火山灰の中から探すのだが、たくさん見つけられる人がいる一方全く見つけられない人(私)もいる。
ハレマウマウ火口
タイ料理の夕食を済ませてハレマウマウ火口の展望台となっているジャガー・ミュージアムから噴煙にマグマが写る様子を見学。多くの観光客が集まり、ハワイ島に来て最も多くの人を見たのがこの場所。時間の経過とともに様子が変わってゆくので見飽きない。
写真はその名の通り「真」を「写す」ものと思われがちだが、実際に写真家は自身の目で見て感じた感動をどのように伝えるかということを考えテクニックを駆使する。最近ではテクニックの八割をカメラがやってくれているように思うが、撮ってみたらつまらない写真になってしまっていることはまだまだ多い。しかしこの火口の写真は逆で、カメラ任せで撮ってみたら実際に目で見ていたよりもいい写真となった。しかし人間の記憶などいい加減なもので、この現場にいた人はこの写真を見て、こんな景色を見ていたと思うことだろう。
5月22日(月) 天気：雨のち晴れ
ハワイ・ネイチャー・エクスプロラーズ 雨のヒロ国際空港 雲海に顔を出すマウナ・ケア
眼下の虹 カホオラウェ島 まもなくホノルル
6時半朝食で7時出発。昨日の帰着は9時だったが、スーツケースをパックしなければならないこともあって、部屋での宴会はお休みした。最後のお迎えに来てくれた長谷川さんの会社の車を撮って車へ乗り込みヒロ国際空港へ。コナ空港よりこちらの方が大きいように思うのだが、日本からの便はコナ国際空港に着陸するのは雨が多いヒロの街を避けてのことだろうか。
窓側の席を確保できたものの雨で窓がこの状態。写真が撮れるかと心配したが、離陸すると雨水は風で吹き飛ばされ、雲を抜けるとマウナ・ケア、マウナ・ロアの山頂が見えてきた。飛行機の影が雲海に映って発生するブロッケンの幽霊を期待したのだが、薄い虹が見えただけ。ハワイ島を離れるにつれ雲もなくなり、まもなくホノルルのエメラルドグリーンの海が見えてきた。
日立の樹
モンキーポッド・ツリー 複葉機
日立の樹はモンキーポッド・ツリーという名でハワイでは街路樹となり大きな日陰を作ってくれるごく一般的な木。コマーシャルを見たことが無い日本人以外の観光客はここを訪れる意味がないので、日本人限定の観光地となっている。モアナルア・ガーデンにあり、ＣＭでおなじみのこの木は高さが約25m、最大枝幅約40m、幹回り約7m。
ヌウアヌ・パリ展望台からの風景 ダイアモンドヘッド
ヌウアヌ・パリ展望台からホノルルの反対側の風景を見て、ダイアモンドヘッドは車で行けるところまで。パリ展望台は強風が吹き抜けており、写真では表現できないのでビデオの音で表現してみた。
ハロナ・ブロウホール
ハロナ・ブロウホール サンディ・ビーチ
予定していたハナウマベイは停電のため閉鎖されておりハロナ・ブロウホールで吹き上げる潮と太平洋の水平線を眺めた。
コーコー・クレーター・ステアーズ(サミット) カハラの街 ダイアモンドヘッド
コーコー・クレーター・ステアーズ(サミット)にはかつてケーブルカーが麓と山頂を結んでいて、その線路跡を直線的に登ってゆく人が見える。標高368mと小高い丘レベルだが、登ってゆくとかなりつらいということだ。クレーターについては特に記述したページが見つからずクレーター内にある植物園はプルメリアの花が有名だそう。
写真はOptio W90 写真はXperia 写真はXperia
ワイキキビーチ
写真はXperia 写真はXperia 写真はOptio W90
ワイキキビーチ エルドラド
写真はOptio W90 写真はOptio W90 写真はXperia
プルメリア アラワイ運河 地ビール
一通り観光した後ホテルにチェックインして「さてホノルルの街をどのように過ごそうか」と考えた。これまで土産はほとんど買っていないのでＡＢＣストアーをのぞいてお土産品を物色。ここですべてそろってしまったので、他の人たちとアラモアナショッピングセンターへは行かず、ワイキキビーチなどを散策し、部屋に帰ってハワイの地ビール。
プリントからスキャン
姪の子供たちに買ってきたアロハシャツとムームー
こちらもＡＢＣストアーで購入したお土産。本人たち(わかるのは男の子だけですが)、姪夫妻、姉夫妻、母と四世代が喜ぶ魔法のお土産。
5月23日(火) 天気：晴れ
モンキーポッド・ツリーの並木 カイウラニ王女の像 ＡＢＣストアー
ローソン ムキムキマン 朝のワイキキビーチ
朝のワイキキビーチ ところにより雨
朝のワイキキビーチ デューク・カハナモク像 朝のワイキキビーチ
ワイキキビーチ 07:00 ワイキキ・トロリー
アロハの説明 ワイキキ・サンド・ビラ・ホテル アラワイ運河
写真はOptio W90
プルメリア レインボーシャワー・ツリー
最終日早朝、シャワーがあったようで路面がぬれている。この日はゆっくりだったので朝食前にワイキキビーチまで散策して写真撮影。ダイアモンドヘッドの方向で雨が降っており、時々日差しもあるので「虹が撮れるかな!?」と期待をしてしばしビーチで待機。部分的な虹しか取れなかったが満足してホテルへ戻った。ガイドさんによるとこの後完璧なダブルレインボーが出現したそうだ。
「ムキムキマン」の写真を撮って感じたことは、ホノルルでは上半身裸は許容範囲だが、見せられる裸と見せられない裸は考えたほうが良いということ。朝食後、鑑賞に堪えないビール腹をＴシャツで隠しワイキキビーチへ行きひと泳ぎ。小鯵くらいの魚や、エンゼルフィッシュの様な魚が泳いでいるのが見え、とてもきれいな海という印象。海藻が打ち上げられていないのはなぜだろう？
写真はXperia
帰路はホノルル空港から。1981年にロサンゼルスからの帰りの便で給油に立ち寄り、飛行機の窓からエメラルドグリーンの海を眺めた記憶がある。空港の様子はその頃と変わっていないように思うがどうなんだろう。
今回ハワイ島の大自然を体験して、話に聞いたりビデオなどで見るだけではわからないことがたくさんあるのだと再認識させられた。帰ってきてこのページを書くにあたりネットでいろいろ調べてみると、私が体験したとが詳細に書かれていた。でも事前に調べているときには、自らの常識を超える部分の情報にはたどり着けないのだろうなぁと思う。
ガイドしてくださった長谷川久美子さん、ありがとうございました。ホノルルでのガイドからモデルの長谷川潤さんのお母様であることを聞きました。お孫さんがお三人いらっしゃるとのことでしたが、そのうちの二人は潤さんの子供たちなのですね。アレルギー、お大事になさってください。

羽田への帰途便で映画「シン・ゴジラ」等を見て、結構面白いなぁと思いながらあっという間のハワイ旅行が終了した。
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