2007年8月19日更新

写真日記(2007年7月20日〜8月16日）

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酷暑の東京を脱出して 8月10日から10日間の夏休み。寝苦しい東京を脱出して、まずは神奈川県二宮へ。昼間は暑いものの、夕方になると海からの風が心地よい。午前中もエアコンなしで過ごすことが出来、からだが休まります。 写真 カメラ：Nikon D70 撮影モード：3008×2000ピクセルNOMALモード フォトレタッチソフトで色調濃度の調整を行い200×134ピクセルにサイズ変更。 写真をクリックすると400％拡大写真を表示します。

2007年8月14日(火)　天気：晴れ

神奈川県二宮から、山梨県北杜市長坂へ向かう。東富士五湖道路から河口湖、精進湖を抜けてゆくコースが最短なのだが、お盆の真っ最中。観光地は車であふれかえっている恐れがあった。 そこで5月の連休の時と同じように富士宮経由、国道52号のルートを選択した。大井松田から富士までの東名高速は順調で、西富士道路の出口がちょっと混んだくらい。しかし前回訪れたときに比べて富士宮市内を走る車の量も多く、富士浅間大社の駐車場も混雑していた。 前回、水を汲めなかった反省を踏まえて、浅間大社へのお参りはペットボトル持参。大量に湧き出る富士山からの伏流水は口当たりがまろやかで、とてもおいしい。

富士宮やきそば お好み焼き

前回見かけたやきそば屋さんへ行こうとしたところ、お盆時期ということで昼の営業をしていない。やっとの思いで鉄板焼じねん坊に入店することが出来た。 座敷の鉄板テーブルで各自調理するスタイルなのだが、鉄板調理が苦手であること告げると、お店の方が調理してくれた。富士宮やきそばは5月に食したときとはちょっと違う感じで、何が違うのかはうまく説明できない。たぶんソースの味が違うのだろう。麺のしこしこさ加減がおいしい！ お好み焼きは山芋が沢山入っていて、ふっくらとした仕上がりとなっていた。どちらもビールと相性がよいので、富士宮グルメを満喫するためには、泊まりで来る必要がありそうだ。 このあと国道52号で韮崎まで。車は多いものの渋滞なし。お盆の季節、このルートは正解のようだ。韮崎から長坂までは七里岩ラインを使って、順調なドライブとなった。

2007年8月15日(水)　天気：晴れ

二宮よりさらに快適な高原の朝を迎えて、疲れがだんだんと取れてくるのがわかる。 この日は長野県大町を目指した。

大ざる 蕎麦処たか山

穂高温泉郷には多くの手打ち蕎麦の名店があり、蕎麦街道となっている。 今回訪れたのはたか山というお店。安曇野を見渡せる景色もさることながら、蕎麦の味も格別だ。

カワラハハコ ニガナ コボタンヅル カワラハハコとママコナ ママコナ カワラサイコ ヒキヨモギ

おいしいそばの食事のあとは大町運動公園近くの高瀬川の川原へ。去年と同じようにいい状態のカワラハハコに出会うことが出来た。カワラハハコの真ん中にママコナが茂っている様子がとてもかわいかったのだが、写真に撮ってみるといまいちだな。

ヒヨドリグサ オオハンゴンソウ カモミール ツリフネソウ

大町から穂高へ戻り、10Kmの山道を車で登って有明温泉へ。標高1,300mにあるこの温泉、泉質もさることながら露天風呂を吹き抜ける風がこの時期なんともありがたい。 車での下山途中で沢の脇に車を止めて、花の写真を撮った。

2007年8月16日(木)　天気：晴れ

全国的に猛暑の中、標高1,000mにある菊さん邸でも昼間は暑い！ 涼しくて人の少ないところ！を考えた結果、久しぶりに入笠山に行くことになった。標高1,955mの入笠山の山頂付近1,810mにある大阿原湿原は、ご覧の通りに貸しきり状態だった。

オオハンゴンソウ シュロソウ マルバダケブキ ウツボグサ リンドウの蕾 ワタスゲ アカバナ キンポウゲ チダケサシ ギボシ ナデシコ サワギク トリカブトの蕾 イチリンソウ トリカブト 熊の爪痕？ サルオガセ

大阿原湿原は駐車場が小さく20台も停められないだろう。入笠山方面への車は多いのだが、湿原自体はそんなに人が多くない。 ほかの信州の湿原に比べると花の種類も多くないかもしれないが、人が少ないのでゆっくり見てまわることが出来る。湿原を一周すると1,800mのコースである。 景色もさることながら、湿原を吹き抜ける風は極上だ。酷暑の時期は湿原近くの草むらに寝転がって過ごすのも、幸せな一日となりそうだ！

アザミ アサギリアゲハ ノギラン ヤマハハコ ホタルブクロ トリカブト オタカラコウ

湿原から富士見への帰り道、よく見ると道路わきの土手にさまざまな植物があった。車を停めてちょっと歩いたくらいで、7種類の花の写真を撮ることが出来た。 入笠山は植物の種類が多く、それでいて混んでいない貴重な山であることを再発見した！

北海道三大秘湖のひとつ、東雲湖 夏の恒例となっている北海道へ。 今回目指すのは然別湖畔を歩いて約4Kmのところにある、東雲湖。然別湖がある鹿追町の観光協会HPで見つけて「これは是非行って見なければ！」となった。 写真 カメラ：Nikon D70 撮影モード：3008×2000ピクセルNOMALモード フォトレタッチソフトで色調濃度の調整を行い200×134ピクセルにサイズ変更。 写真をクリックすると400％拡大写真を表示します。

2007年7月20日(金)　天気：曇り時々雨

中目黒を5時30分に出発して、タクシーで天王洲アイルへ。モノレールで空港第2ビルへ向かい、ANA051便はポケモンジェットだった。 機体のほか、背もたれのシート(写真)、客室を仕切るカーテン、紙コップなどにビカチュウが描かれている。ポケモン自体なんだかよくわからないが、なんとなく楽しい気分になる。

千歳空港について、日産レンタカーへ。車を買い換えるならウィングロードにしようと思っていたので、ウィングロードを借りることにした。「11時30分までお戻りになれば、もう少しお安くなります」と言われ、その通りに。1500ccのウィングロード三日間で17,000円弱ならばリーズナブルでしょ！ 千歳東から道東自動車道の東の終点夕張まで。国道274号で日高を抜けて、日勝峠を越えると霧が深くあいにくの空模様となった。そのままカーナビの指示に従い、鹿追町に無事到着。

昼食は森のキッチンかわいで十勝牛のステーキ！ 街から少し外れたところにある、落ち着いた感じのレストランでなかなかよい雰囲気！「北海道でおいしい牛って聞いたことない！」との声もあったが、カットサーロインステーキを注文した。 美味！ やわらかくて味があり、再訪の価値があるステーキだった。ご飯は十六穀米でさっぱりとおいしい。ついつい食べ過ぎてしまうほどだ。鹿追を通ることはめったにないと思いますが、少しくらい遠回りをしてもこのレストランを訪れる価値はあると思います。

次の訪れたのは、然別峡・鹿の湯！ 以前この近くの菅野温泉に宿泊したことがあり、鹿の湯の存在は知っていたのだが、訪れるのは今回が初めて。 写真のように川沿いに湧いた、掛け流しで偽りない天然温泉だ。然別峡野営場の奥にあり、無料であるが掃除をしてくれる方に感謝をして寸志を置いてゆくのがマナーとなっている。 ところで温泉の印象。源泉はかなり熱いようだが、写真の一番広い浴槽はちょうどよい温度となっている。もしかする前に入った人が川の水でうめているのかも？とにかく大自然の中で気持ちいいことこの上ない！ 脱衣所に囲いはなく、脱いだものを置く棚があるだけ。女性にはちょっとハードルが高いかもしれない。

扇ヶ原の雲海 ヤナギラン 然別湖

然別峡野営場から今日宿泊する山田温泉まで林道で行こうとしたものの、途中通行止めで断念。しかたなく13Km戻って、道道鹿追糠平線にでた。途中で久しぶりの雲海を見て、車を停めた。そこにはヤナギランが一本だけ華麗に花を咲かせていた。 神秘の湖、然別湖は霧に覆われ、より神秘的に見えていた。

今日の宿泊は山田温泉。然別湖畔から6Kmのところにある山小屋のような温泉である。6月1日から10月体育の日くらいまでの期間限定の温泉宿だ。 温泉は内湯のみで掛け流し。やわらかいお湯が心地いい！自然湧出で量が多く、川に捨てているくらいということ。露天がないのが残念だが、浴室の窓を開けると冷たい風が入ってきて気持ちがいい。「十勝で一番のお湯だ！」という支配人の言葉に、「愛着を持ってこの温泉を守っているのだなー」と感じることが出来た。 夕食はふき尽くし、葉っぱのてんぷら、牛乳鍋とオショロコマとすべて地元の食材が提供される。葉っぱのてんぷらは山葡萄、ヨモギ、イラクサ、コーンフリなど八種くらいありせんべいのようにぱりっと揚っている。ビールによくあう。牛乳鍋はさっぱりとしたシチューのような感じで、それほど牛乳を感じさせない。 オショロコマはこちらで養殖をしているもので、別名ミヤベイワナという岩魚の一種だそうだ。然別湖と然別湖に流れ込む、ヤンベツ川にしか生息していないとのこと！そんな説明を受けると、岩魚よりおいしく感じてしまうのがちょっと不思議！ この宿、温泉もやわらかいが、水もやわらかくておいしい！この水で炊いたご飯も、料理も、水割りにした焼酎もいっそうおいしくなる。水がいいということは、ありがたい事だと改めて感じさせる宿だった。

2007年7月21日(土)　天気：雨のち曇り

朝起きると雨。宿の人に「今日はどこへ行くの？」と聞かれて、東雲湖へ行きますと答えた。出発する頃には雨が小降りになりちょっと明るくなってきて「これはあがるかもしれないね」と言われ、期待を持って宿を出発した。

今日も霧の然別湖 トリアシショウマ ハクサンシャクナゲ ツバメオモトの種 イチヤクソウ ギンリョウソウ ゴゼンタチバナ ズダヤクシュ コケモモ 東雲湖 東雲湖 ナキウサギが生息するガレ場

登山口である白雲橋に到着すると、雨は上がっていた。せっかくここまで来たのだからという思いが強く、装備を整えて歩き始めた。 東雲湖へ向かう道は然別湖沿いの登山道なので、思っていた通りアップダウンは少ない。しかし道が狭く、木の根や石が露出しており、雨でぬれて滑りやすくなってあまり快適でない。それでもシャクナゲなどを眺めながら歩いていたのだが、途中で雨が強くなってきた。「一人で行ってらっしゃい」と言われ、W先生と菊さんは途中でリタイヤした。 途中でカップルとすれ違い、あと40分くらいと聞いて目的地である東雲湖へ急いだ。然別湖から離れ、少し上り坂になってきた頃から、鳥の声とは違う「チッ！」という鳴き声が聞こえてきた。ナキウサギだ！ 視界が開けてナキウサギが生息するガレ場に到着した。目を凝らしてナキウサギの姿を探すが見つからない。そう簡単に出会うことが出来る動物ではないのだ。耳を傾けてナキウサギの鳴き声を聞く。ときどき「チッ！」と言う鳴き声が聞こえてくる。このときばかりはウグイスの声が邪魔に感じられ「ウグイス鳴かなくていいよ！」と思うのである。 ガレ場のすぐ先に東雲湖がその神秘な姿を現した。一人でも来てよかった！途中で断念したW先生と菊さんに見せるために写真を撮りまくった。木々の緑、霧が小さな湖を神秘的に演出している。東雲湖を見た感動を伝えられるだけの写真が撮れていない事がいかにも残念！実力不足だな。 東雲湖畔に降りる道は、背丈ほどの高さの笹で覆われている。虫も多い！このうえこの藪をこいで行けば全身びっしょりになることは確実！お二人を待たせていることもあり、湖畔は次回のお楽しみとして東雲湖をあとにした。 湖畔の道を通ると登山口から東雲湖までは片道4Kmとなる。私の足で大急ぎで帰ってきて、1時間15分。道が悪いことを考慮して、片道2時間で計画を立てるべきだ。ナキウサギが生息するガレ場や、東雲湖畔でゆっくり1時間を過ごして、全工程5時間として予定しておかなければ東雲湖を満喫することは出来ないだろう。 今回天気が悪かったので、感度を800に設定して撮影した。通常よりも4倍速いシャッタースピードとなるので、どうにかお見せできる写真となった。いろいろ経験をして少しずつ、D70のメリットを生かした撮影ができるようになってきたかな？

エゾグンナイフウロ ウツボグサ トモエソウ ヒオウギアヤメ コウゾリナ

道道鹿追糠平線の千畳崩れで車を停めた。途中で断念したお二人にナキウサギの声を聞かせることができるかと思ったのだが、ナキウサギの声はせず、残念！日当たりのよいここでは湖畔とはまた違った花が咲いており、写真におさめた。

山菜そば おろしナメタケそば(冷やし)

鹿追町はそばの栽培でも有名だ。ということで昼食は鹿追そば。シッカリとした麺が信州そばとはちょっと違うのだが、なかなかおいしい！鹿追町でステーキの次にこのそばはお勧め。

次の温泉はオソウシ温泉。PH値10.06の単純硫黄泉で鹿追町の隣の新得町にある。加熱しているが掛け流しで、アルカリ泉のため肌がつるつるになる美人の湯である。道道から7Kmの林道を走らなければならないが、それだけの価値がある温泉だと思う。

宿泊はむかわ町のホテル四季の風。毎年夏の北海道へ来る目的のひとつはW先生が押し花に使用するシロヨモギを採取すること。むかわ町の海岸で強風にあおられながらシロヨモギを採取した。今回は細かい雨と風のため写真を撮るどころではなかった。 ホテル四季の風は道の駅四季の館に併設されている鵡川温泉と同じ建物にある。夕食はお刺身、海の幸を七輪で炙って食べるタンポポ焼きと豪華でそれぞれがおいしい。生ビール480円とは居酒屋並みのサービスで、焼酎は300mlのボトルで提供される。こちらも840円とリーズナブル。ゆっくりと食事をして、七輪が片付けられると今度は、しゃぶしゃぶ。このしゃぶしゃぶもおいしくて、結構おなかいっぱいなのにまたまた食べてしまった。一泊二食で一万円くらい。札幌に泊まって居酒屋へ繰り出すよりむかわ町に泊まるほうが断然お勧めだ。 ここの温泉は強食塩泉でかなりしょっぱいが、体が心から温まるよい温泉だ。温泉施設の鵡川温泉にも入ることが出来るが、宿泊者専用に6階に展望風呂があり、こちらでゆっくり海を眺めながらの入浴がお勧め。 温泉をはしごして、おいしい料理でおいしいお酒を飲んで、すっかりリラックスしました。また旅行に行くために明日から仕事をがんばるか！

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